不透明な環境の中で健闘する英国リート

不透明な環境の中で健闘する英国リート
2018/04/02

欧州かわら版 2018年4月号

記録づくしの2017年~ランド・セキュリティーズ・グループの動向~

ランド・セキュリティーズ・グループの注目点の一つ目は、2017年8月、ロンドンのランドマークであり「ウォーキートーキー」の愛称で親しまれる20 FenchurchStreetを12億8,250万英ポンドで売却したことです。これは、簿価を12%も上回るプレミアム価格で、英国のオフィスビルの売却価格の最高値を更新する取引となりました。

2つ目の注目物件は、ロンドン随一の繁華街、ピカデリーサーカスにあるデジタルスクリーン「Piccadilly Lights」です。2017年1月から、改修のために消灯しておりましたが、10月に改修工事が完了しました。これにより、ヨーロッパ最大のデジタルスクリーンが誕生しました。従来より短い期間での利用契約が可能になったほか、高速Wi-Fiの搭載、天候や前を通る車の色に合わせた広告が表示される技術なども使用されており、広告主にとってもより魅力的に生まれ変わりました。

3つ目の注目物件は、2017年8月から建設がスタートした21 Moorfieldsです。既にドイチェバンクとの25年間の賃貸契約が成立しておりますが、これは2010年来のシティの契約の中で最大規模のものとなりました。2021年11月には、総面積52,400㎡、トレーディングフロアやジム、最先端の設備を備えた、憧れのワークスペースが誕生する予定です。

逆境をはねのける好決算 ~ダウェント・ロンドンの動向~

前述のランド・セキュリティーズ・グループの決算は3月なので、2017年度の決算はまだ発表されていませんが、12月決算のダウェント・ロンドンは、2018年2月下旬に2017年度の決算が発表されました。

NAV*と純負債
2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
NAV(億英ポンド) 30.12 39.23 39.32 41.28
純負債(億英ポンド) 10.13 9.12 9.05 6.58
*純資産価値。保有資産を時価で評価して負債を引いて計算します。

1株当たり利益と1株当たり配当
2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
1株当たり利益(英ポンド/株) 0.57 0.71 0.77 0.94
1株当たり配当(英ポンド/株) 0.40 0.43 0.52 0.60

経済的、政治的な不透明感が継続する環境下にあっても、前年比での空室率の低下(2.6%→1.3%)、ネット賃料収入の増加(前年比+10.4%)など、ダウェント・ロンドンの経営は非常に良好です。今後も、2018年に約15,000㎡ の改修、2019 年から2021 年にかけて約84,000㎡の開発が予定されています。中でも、2,200万英ポンドの収益が見込まれるSoho Placeの開発が成長を牽引する見通しです。

(出所)ランド・セキュリティーズ・グループ、ダウェント・ロンドンの半期決算レポート、アニュアルレポート、WEBサイト等の情報をもとにNNインベストメント・パートナーズ株式会社作成


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