欧州かわら版

2017/10/05

サステナビリティ分野の先進企業、ユニリーバ

欧州で先行する「サステナビリティ(持続可能性)」 重視の動き

環境問題や社会問題が複雑化、深刻化していく中、環境・社会・経済の3つの観点から、この世界をサステナブル(持続可能)なものにして行きましょうという考え方が広がっています。
国連も2006年に、環境、社会、企業統治(コーポレートガバナンス)に関して責任ある投資行動をとることを宣言する「責任投資原則」を公表し、2017年9月現在、1,794の機関投資家等がこれに署名しています。こうした動きは欧州で先行しており、多くの機関が責任投資原則に署名し、投資家の立場からできることに対して、積極的な取り組みがなされています。

責任投資原則 国別署名数(2017年9月7日現在)
署名数
1 米国 333
2 英国 250
3 フランス 165
4 オーストラリア 129
5 オランダ 98
合計 1,794

(出所)PRI Association

サステナビリティ分野の先進企業「ユニリーバ」

 欧州では投資家サイドだけでなく、企業サイドにもサステナビリティを強く意識した戦略をとる企業が多くみられます。その筆頭格が、英国とオランダに本拠地を置くユニリーバです。調査会社のGlobeScanとSustainAbilityが毎年発表しているレポート「SustainabilityLeaders」によると、ユニリーバは7年連続で最もサステナブルな企業として首位を獲得しています。2017年版では調査に協力した1,000人以上の専門家の約半分がユニリーバをサステナビリティ分野の先進企業と評価しており、2位の企業に圧倒的な差をつける結果となりました。

「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」の下で、成長とサステナビリティを両立

 ユニリーバが最もサステナブルな企業として台頭したきっかけは、2010年に発表した「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン(USLP)」でした。これは、ユニリーバのビジネスモデルの中核をなすもので、以下を3大目標としています。

  1. 10億人以上のすこやかな暮らしを支援。
  2. 環境負荷を半減。
  3. バリューチェーンにかかわる人々の暮らしを向上。

3大目標の下に50あまりの数値目標と達成期限が設けられています。数多くある実績の一例が「サステナブル・リビング・ブランド」で、USLPが掲げる目標の1つ以上に貢献するブランドと定義し、指標を置くことで、サステナビリティと事業成長の両立を推進してきました。

主なサステナブル・リビング・ブランド 2016年時点では18ブランド
ブランド 主な取組み
リプトン ティーバッグで使用される茶葉を100%レインフォレストアライアンス認証*の茶園産に。
ダヴ 次世代の女性が自分への自信と自己肯定感を高め、自身の可能性を最大限に発揮することを応援する「セルフエスティーム(自己肯定)プログラム」の実施。すでに139ヶ国で2000万人以上が参加。

*野生生物の保護、土壌・水源の保全、労働者とその家族及び地域社会の保護、生計の向上など、環境・社会・経済面からなる厳格な基準をクリアしなければならない

ユニリーバの調査によれば、消費者の50%以上がサステナビリティを意識した購買行動をとっており、2016年、サステナブル・リビング・ブランドはユニリーバの売上成長の60%を占めるまでになりました(数字等はユニリーバのWEBサイトより)。ユニリーバはUSLPを原動力に、利益ある成長、サステナブルな成長を実現しています。

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