ウニベイル・ロダムコの決算発表

ウニベイル・ロダムコの決算発表
2018/06/01

欧州かわら版 2018年6月号

ショッピング・センターが牽引する2017年度好決算

2018年4月末、ウニベイル・ロダムコは2017年度の決算を発表しました。同社は欧州最大のリートで、大陸欧州の11か国に物件を有し、その資産価値は2017年末時点で430.6億ユーロに上ります。主力はショッピングセンターで、2017年度も好決算となりました。

2016年度 2017年度 成長率 既存物件ベース
成長率
ネット賃料収入
/億ユーロ
15.3 15.8 +3.5% +4.2%
上記のうち
ショッピングセンター
12.7 13.5 +5.8% +4.3%
資産価値
/億ユーロ
405.0 430.6 +6.3% +3.9%
1株当たり経常利益
/ユーロ
11.24 12.05 +7.2%
1株当たり配当
/ユーロ
10.20 10.80 +5.9%

2017年度、ウニベイル・ロダムコは総面積が172,400㎡(東京ドームの3.7倍)に及ぶ5つのショッピングセンターの新設・改修・拡張等を行い、年後半以降大きく客足を伸ばしました。

物件名 場所 内容 面積(㎡)
Wroclavia Shopping Centre ポーランド 新設 81,032
CentrumChodov チェコ 改修・拡張 41,948
Carré Sénart フランス 改修・拡張 31,310
Glòries スペイン 再開発 10,501
Parly 2 フランス 改修・拡張 7,604

また、オフィス物件でも、パリ近郊のラ・デファンス地区の一等地におけるオフィスビル「TRINITY」の着工や、パリ15区の近くに建設中の総面積44,566㎡に及ぶオフィスビル「SHIFT」の事前賃貸契約について、ネスレと独占交渉に入るなど、将来の収益につながる動きがありました。

オーストラリア第2位の「ウエストフィールド」を買収

他にも、ウニベイル・ロダムコには面白い動きが見られます。2017年12月に、ウエストフィールドの買収を発表したことです。ウエストフィールドは、オーストラリアを本拠とするリートで、時価総額ベースでは同国第2位を誇り、ウニベイル・ロダムコ同様、ショッピングセンターなどの商業用不動産を主力としています。ウニベイル・ロダムコが大陸欧州11か国に物件を有する一方、ウエストフィールドは英国、米国に物件を有します。立地が重ならない2社の統合により、市中心部にある高価格帯の大型商業施設の強化が見込まれています。

グローバルリーダーとしてのポートフォリオの誕生
ウニベイル ・
ロダムコ
ウエスト
フィールド
統合後
物件の市場価値
(億ドル)*
513 215 728
開発パイプライン
(億ドル)
88 59 147
物件所在地 11か国
(大陸欧州)
2か国
(英、米)
13か国
保有する
ショッピングセンター
69 35 104

(2017年12月12日現在)*建設中の物件、再開発物件等も含む。

サステナビリティへの取組みが本格始動

2016年、ウニベイル・ロダムコは「The Better Place 2030」と称した戦略を策定しました。2030年までに炭素排出量の50%削減を目指すもので、2017年はその実現に向けた最初の年となりましたが、ウニベイル・ロダムコが保有するショッピングセンターの96%に、電気自動車の充電ステーションが設置されるなど、目標達成にむけて着実に成果があがっています。今後も「The Better Place 2030」の4本柱に基づき、サステナビリティを意識した取組がより強化されていく見込みです。

「The Better Place 2030」の4本柱

  • 炭素排出量削減が生み出すよりよい物件
  • 環境負荷の少ない移動手段が生み出すよりよい接続性
  • ローカル雇用が生み出すよりよいコミュニティ
  • 現場主義が生み出す個人の活性化

(出所)ウニベイル・ロダムコおよびウエストフィールドのアニュアルレポート、WEBサイト等の情報をもとにNNインベストメント・パートナーズ株式会社作成
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